大人気国産ブランドVIVIEのベース用プリアンプOWLMIGHTY PROです。 バッファ、コンプ、EQ、歪のエフェクトにDIアウト関連の機能も盛り込まれています。 コントロールが多く分かりづらい印象がありますが、どれも目的が分かりやすく、効き方がプレイヤーライクなので、実際には迷わず音作りできます。 レビューでは音作りが決まるまでに時間がかかるというものを見かけます。各々のコントロールをフルに活かそうとして迷宮入りした場合はそうなるかも知れません。 勿論積極的な音作りはできますが、まずはベース本体のトーンを大事にし、COMPは0、それ以外のコントロールはすべて真ん中にし、補正的に必要やつまみのみを動かすという使い方が導入の近道だと思います。自分はその考え方で、使い始めてすぐに本機の素晴らしさに感動を覚えました。 バッファは、まさに上質という印象的です。一般的なバッファと同じでややモフっとする傾向に感じます。音の劣化とは感じませんが、バッファは常時オンのため、苦手な方には本機は向きません。 コンプは効き具合とアタック/リリースのつまみがあり、感覚的に調整するために必要充分な調整要素を備えています。ナチュラルなコンプと謳っていますが、バッファのタイプとも相まってややパコっとする感じがしました。自身がコンプが好きではないので敏感になりすぎていると思います。自分はCOMPを0から2ミリ程度つまみを回したあたりがちょうど良いと感じました。 EQは本当に素晴らしいです。ベースとミドル2種は効く帯域を選べます。また、効くQ値が適切なのか、まったく嫌味なく音質を補正してくれます。これらにより、ベースの音の好きなところをまったく犠牲にせずに最適な変化を加えられる印象です。 歪はしっかりと歪の音を主張するのに、原音をブレンドすると、歪の主張に加えて原音を聞こえやすくしてくれるような、原音をプッシュするような効果も感じました。 さらに歪用のローとハイのEQがあり、ゲイン、ブレンド、歪用EQでかなり幅広い音作りをできます。 基本的な音色はダークグラスのマイクロチューブス系がアンサンブルに馴染みやすくなったような印象で、飛び道具としてもかけっぱなしとしても使いやすいです。 プリントが剥げやすいようで、HOLDの文字が欠けています。